うさぎ組の一年パート

わらべうた

シフォンのふわふわとやわらかな感触が大好きな子ども達。保育者が「ジージーバ」とうたうと、声を合わせて「ばぁ」と一緒に楽しんでいたね。両腕をピンと上に挙げ自分の顔を隠したり友だちにやってあげる姿が見られるようになりました。シフォンは丸めてぎゅっと握って手を開くと膨らみます。最初は保育者に「やって」とアピールしていましたが、大きなシフォンを小さな手でぎゅと集められるようになり、歌に合わせてふわふわとふくらむ様子を見せてくれました。

頭にお手玉をのせて「カクカクカクレンボ」。とても単純なようですが、自分の頭の位置がしっかりと把握できていないとすぐに落ちてしまいます。「このへんかなぁ」と安定する位置を間隔でつかみ、落ちてこないようにするには動かないことが大切だと気付いたこども達。しばらくじーっとしていましたよ。

コマを回したり、そろばんを指ではじいたり、保育者の歌に合わせてひとりでじっくりと・・・。手先の発達や遊びの積み重ねにより、そろばんも一つ一つはじけるようになったね。何度も繰り返し歌を聴くことでところどころ覚え、保育者と一緒に歌う姿も見られました。

歩行が安定し身体をコントロールする力がついてくると、台の上に乗って、腕を前後に振ったり、足を屈伸したりするわらべうたを楽しむようになりました。リズム感の育ちや、友だちと同じ空間で同じ遊びをする…。みんなでやるから楽しいしうれしい。そんな気持ちが伝わってきました。

保育者と1対1、2対1で。そして、友だちと2人で・・・。入園当初は耳にするだけであった「わらべうた」が一人ひとりの心に深く入り、身近な遊びのひとつになっていきました。わらべうただからこその独特なことばの響きに反応し、優しいリズムやメロディに魅かれていった子どもたち。目を合わせ、ふれあうことが心地よい、そんな思いがより心を豊かにしてくれたように思います。