10月9日(金)
10月8日の記事です。
幼児クラス、今月の環境認識のテーマは「職業」です。
自分の身の回りにはいろいろな人がいて、いろいろな仕事をしている人に支えられながら自分たちが生きている。そして、自分の家族はこんなことをしていて、家族や社会に役立っている。自分は…そんなことを感じてみたい一か月です。クラスで、子どもたちが興味を持ったことで遊びながら、いろんな体験をしたり、いろんな人の気持ちになったりしながら、より遊びが深まるといいなと思っています。
かっこう(年長)組では、交通安全教室に来てくれた交通安全指導員の方にお仕事の内容を聞いたり、道具を見せてもらったり、家族の人たちがどんなお仕事をしているのかを聞いてみたりしていくうちに、お部屋ではお寿司屋さんやアイスクリーム屋さんが次々に開店し、道具を作って、お友達とイメージを共有してやり取りを楽しみながら楽しく遊んでいます。
それをみて、あやか先生もお店を開いてみようと思い、去年みんなと作ったお味噌を使ったお料理で食堂をやることにしました。一週間ほど前から少しずつ開店の準備を進め、昨日が待ちに待った「かっこう食堂」の日。
12時オープン。オープンとともに続々とお客さんがきました。
・豚汁定食200円
・味噌煮込みうどん200円
「いらっしゃいませ」「ただいま満席となっています。お名前を書いてお待ちください」「何名様ですか?」と店員のあやか先生が聞くと、いつも大人がしている対応も今日はこどもたちがやります。
「何名様ですか?」と聞かれると「2名です」と答えたり、食べたいメニューが決まると「すみません」と店員を呼ぶ子もいました。
食べ終わった後は自分で作ったかばんやお財布からお手製の100円を二つ出してお会計。帰り際に「ごちそうさまでした。おいしかったです」と言って帰る子もいましたよ。大人を見て子どもは育っていく。大人はこどもの鏡ですね。
そして経験することで早速再現する遊びが始まりました。
お米がご飯になる。炊飯器でごはんが炊ける。これは10円。これが100円。100円が二つで200円…なんとなく知っているんだろうと思うことでも知らない(つながっていない?)ことがたくさんありました。
おうちで、「200円でごはんを食べる時には、これが100円。これとこれで200円になるんだよ。これを出すとごはんが食べられるよ。」とお話してくれたり、説明してくれる家庭もありました。家族のお仕事を訪ねた時にも、役割を紙に書いてくれたり写真を見せてくれたりするおうちもありました。きっと、おうちでは、たくさん会話もあったと思います。
知っていることが増えてくることで、世の中やお友達との関係が広がりますね。いろいろな経験とそこに周りの人の丁寧な関りで子どもたちは大きくなっていくんだなと思います。