うさぎ組の一年 パートⅤ

食事

慣れ保育の時には、お母さんと昼ごはんを食べました。まだ慣れない場所だけれど、大好きなお母さんの膝に入り安心した表情で、大きな口を開けて食べていたね。

慣れ保育が進み、日中笑顔をみせてくれるようになると、食事が始まります。保育者の膝に入り、ぬくもりを感じながら…。目と目を合わせ、1対1でゆったりとした時間を楽しんだね。

保育者に食べさせてもらったり、手づかみで自分の口へ運んだり。「これが食べたいよ」と、指差しして教えてくれるようになったね。何でも食べていた子どもたち、好き嫌いが出てきたかな~と感じることもありました。味覚をしっかり感じているからこその姿…。成長していますね。

少しずつ自分んで・・・というきもちが育ってきた子どもたちはスプーンに興味を持ち始めました。保育者に手を添えてもらったり、すくってあるものを自分で口の中に入れたり。「自分で食べたい」その思いから、毎日楽しく挑戦していたね。スプーンを持つ力加減が上手になってくると、自然と皿に手を添えて食事ができるようになりました。

0歳児は1対1で食事をしますが、自分で食べる力がついてきたころから友だちと一緒におやつを食べ始めましたよ。そばにいるだけで、いつもの何倍もおいしくて楽しい時間になり、顔を見合わせ笑みがこぼれる子どもたち。「食」を通して深まる子どもたちの関係性も心の成長につながったように思います。

家の方と離れてさみしかったりつらかったり…。でも、そんな時でも、食事中は子どおたちのホッとした表情が見られる時間でした。育児担当制をしているからこそ、子どもと保育者の心の距離をぐんと近づけてくれるひととき、これからも大切にしてきたいと思います。